むずむず脚症候群と漢方療法の一考察

むずむず脚症候群と漢方療法の一考察

 
いつも有難うございます。
なにかと話題になる『むずむず』。本日はレストレスレッグス症候群のお話です。

【むずむず脚症候群とは?】

レストレスレッグス症候群(restless legs syndrome:RLS)は「むずむず脚症候群」「下肢静止不能症候群」とも呼ばれ、主に下肢に不快な症状を感じる病気です。
夜眠ろうとベッドに入ったときや、新幹線や飛行機、あるいは映画館などでじっと座っているときに、脚の内側から不快感が起こり、脚を動かすと和らぐ・・・といった特徴があります。

【むずむずの発症 調査】

「レストレス(restless)」とは「そわそわした」、「絶え間なく動く」という意味があります。
日本での調査では、レストレスレッグス症候群の患者さんは人口の2%~4%で、これは200万~400万人にあたります。決して少なくはありません。
そちこちに・・むずむず病が・・このうち治療が必要なのは70万人ほどと考えられています。

●男女の比率

レストレスレッグス症候群は、男女比に差があり、女性が男性の1.5倍といわれています。

●年齢の比率

年齢が上がるとレストレスレッグス症候群にかかる率が高くなる、という欧米での調査結果があります。

【むずむずの4つの自覚症状に注目】

(私見、経験論から・・)どちらかというと、性格的に几帳面で神経質な方に起きやすい。
1.脚の不快な感覚のため、脚を動かしたくてたまらなくなる
※足の表面ではなく深部。
2.安静にして、横になったり座ったりしていると症状があらわれる、または強くなる
※寝るとき、座る時から1時間以内に起きやすい。勉強や仕事に集中できない。
3.脚を動かすと、不快な感覚が軽くなる
※足を叩いたり、さすったり、歩いたりするとむずむずの状態が軽くなる。
4.夕方から夜にかけて症状が強くなる
※当店の相談では、重症例として昼間から・・という症例も稀に存在。

【余談ですが、30代後半の時にこの疾病を体験しています】

病院薬剤師で製剤科の主任をしていた頃、当直の夜間になると「むずむず」がなんとなく起き、最終的には不眠傾向に陥りました。同じ医局のドクターに伺ってもはっきりした回答を得られず、悶々としていましたが、どちらかと言うと、足が冷たい。。これって末梢血行障害なのか?
だったら、ニコチン(たばこ)を控えるしかない。と、単純に思い、1日40本は吸っていた「たばこ」を中止しました。
当時は職場の人員不足から、ほとんど終日仕事は「駆け足状態」でしたので、ストレスも相当あったと思います。
注射剤はそのほとんどが緊急薬剤で、要事の欠品は罪悪でしたので、神経はかなり遣っていたと思います。(平素は無神経なのですが、汗)
原因は当時のストレスであったのか?ニコチンであったのか?
よくわかりませんが、禁煙を実行して4~5日後に「足のむずむず」は緩解しました。嘘みたいな話です。

【間違われやすい他の病気】

さて、ここで注意しなければいけないことは、下肢に常に不快感を生じるから私は「むずむず症候群」と、早合点しないことです。
間違えやすい疾病に以下が挙げられます。
●不眠症
●坐骨神経痛
●うつ病
●皮膚疾患

【現在の病院における薬物療法】

ドパミンアゴニスト製剤(パーロデル、カバサール、ビ・シフロール・レキップなど)での薬物療法
鉄分の補給、禁酒、禁煙、ノンカフェイン、足のマッサージ、温浴療法などでの非薬物療法があります。

【当店における漢方療法】

※必ずしも以下の方剤に限定されるという意味ではありません。
※少しでもわからない場合にはご相談ください。
独活寄生丸(どっかつきせいがん) 単独処方
https://www.protan2.com/archives/8113
独活寄生丸+酸棗仁湯(さんそうにんとう) 併用処方
https://www.protan2.com/kota2005/archives/1778
※患者の証により処方を適宜変更とするが、基本は上記処方例が多い。
※特に不眠傾向に陥っている患者には酸棗仁湯は必須としている。
以上、簡単ではありますが、昨今お問合せの多いレストレスレッグス症候群に対応する漢方療法の一考察でした。