六味丸ファミリーって何?

六味丸ファミリーって何?


いつも有難うございます。
只今、東京都青梅市長淵は気温13℃、湿度59%。
●早くも花粉の拡散情報においては本日、山梨県のほぼ全域において「非常に多い」が出ています。お気を付けください。
●花粉症の漢方
https://www.protan2.com/archives/24064

【昨夜のメルマの影響】

最も基礎的な補腎剤である六味地黄丸(ろくみじおうがん・六味丸)の昨晩のメルマにて全国の会員様から多くのご返信と、疑問点へのご質問などございました。
ありがとうございます。30通ほど未だ回答はできておりませんが、以下、ご返信の内容と多分に重複いたしますので、とりあえず、お読みください。
要約は小生からのご返事も兼ねて、以下記載いたしました。お役に立てれば幸いです。

【六味地黄丸の構成生薬】6味

本方は三補、三瀉の処方です。
●三補とは地黄・山茱萸・山薬の補薬が中心(特に地黄)という意味です。
三補の働きは腎陰を補い、発育の促進、老化の抑制を助けます。
●三瀉とは、牡丹皮(ぼたんぴ)・沢瀉(たくしゃ)・茯苓(ぶくりょう)です。
三瀉の働きは、余分な熱や水滞を取り除いて補薬の効果を高め、処方全体の薬性を穏やかにし、長期服用を可能にする利点があります。
【特徴】
●六味地黄丸は腎虚の基本処方で、腎陰虚証(腎を冷やす物質の不足)に用います。
一方、腎陽虚証(腎を温めるエネルギーの不足)には八味地黄丸を用いるケースが多い。
※陰虚は熱の症状、陽虚は冷えの症状が顕著にあらわれます。
●六味地黄丸は津液(しんえき)や血(けつ)を補う代表的な滋陰剤です。
補腎剤とは五臓六腑(ごぞうろっぷ)のひとつである腎に蓄えられている精(せい)を補う漢方薬を指します。
つまり、六味地黄丸は津液や血、そして精が不足した状態を改善する漢方薬です。
●小児は先天の気が充実しています。従って相対的に腎陰や腎精(腎を冷やす物質)が不足することが多いのです。
歩行や運動、言語の発達、歯の発育の遅れ、夜尿などの症状があらわれ「六味丸の証」のケースが多いのです。
【大人でもよく見られる腎陰虚の症状】
◎皮膚は赤みを帯びて顔色も赤い。体が熱っぽく、手足がほてる。
◎体が乾燥傾向で、やせてくる。口が渇き、舌も乾き、口唇も乾燥して裂けることもある。
◎尿量は少ない。よく水を飲むのに尿量が少なくて、その色は濃い。
◎大便は硬く乾燥性で、便秘しやすい。
【六味地黄丸の加減方、類方】
私は、ファミリーという言葉が好きです。(というか・・憧れ?汗)
下の処方は全て発祥は「六味地黄丸・六味丸」の処方から派生した六味丸ファミリーとも言えましょう。
●八味地黄丸(はちみ)六味+桂皮と附子を加え
https://www.protan2.com/archives/25198
●知柏地黄丸(ちばく)六味+知母・黄柏を加え
https://www.protan2.com/archives/21080
●杞菊地黄丸(こぎく)六味+枸杞子・菊花を加え
https://www.protan2.com/archives/15447
●味麦地黄丸(みばく)六味+五味子・麦門冬を加え
https://www.protan2.com/archives/19010
【不妊症治療に六味地黄丸も選択肢の一つ】
精(せい)は生殖活動にも関与しますので、精を補う六味地黄丸は不妊症にも使用されます。
女性の不妊症だけではなく、精子の濃度や運動率が低いような男性の不妊症にも応用可能です。
最近の研究では不妊症の原因が男女でなんと、「半々」とも指摘されています。
つまり不妊症は女性だけではなく男性も含めて一緒に漢方療法を実施しなければなりません。
【六味丸の市販されている製剤の記事】
●六味丸(ろくみがん)とアンチエイジング
https://www.protan2.com/archives/25177
●六味丸(ろくみがん)の用い方
https://www.protan2.com/archives/20372