近年増加している慢性膵炎(すいえん)に効く漢方は無いのか?延年半夏湯(えんねんはんげとう)

近年増加している慢性膵炎(すいえん)に効く漢方は無いのか?

慢性的な胃炎・胃痛・膵炎(すいえん)などに著効する延年半夏湯(えんねんはんげとう)のご紹介です。

【延年半夏湯(えんねんはんげとう)の製剤について】

小太郎漢方製薬からエキス細粒剤が発売以来、数年を経過し、ほとんど当店の定番となりました。小太郎独特の濃いエキス細粒剤は多くのファンを生み出し、その7割以上のお客様が慢性膵炎の患者様であることが特筆されます。

また、残りは慢性胃炎、十二指腸潰瘍など、病院におけるお薬がお体になかなか合わないとして、当店へご来訪される方も多いかと思います。
私の記憶では医療用漢方製剤では「延年半夏湯」が無かったかと記憶しています。

【延年半夏湯(えんねんはんげとう)とは?】

(処方コンセプト)肩こりがあって、胃が痛む方に

(延年半夏湯は慢性胃炎や十二指腸潰瘍の傾向・慢性膵炎の特効漢方と言われる。)

延年半夏湯は、激しい胃の痛み、左胸に影響を与え、肩こりがある人に用います。
昔から主に慢性膵炎の人に使用されてきました。

痃癖(げんぺき)の主方とも言われています。

痃癖(げんぺき)とは、臍のあたりの腹部や季肋部に痞塊を生じる消痩。
つまり左上腹部にずっしりしたしこり(かたまり)を認めるものをさします。

少食・疲労感などの全身症状も伴う病症であり、右は柴胡桂枝湯・左は延年半夏湯と言われております。

【膵炎(すいえん)についての話】

近年、非常に増加している膵炎について。
特に急性膵炎については申すまでもなく怖い疾患です。

急性期の場合、一般的に激痛を伴いますので、基本的には病院治療となります。

病院治療の概略はこちらのサイトをご参考ください。

急性膵炎(Acute pancreatitis)とは、膵臓に急性に炎症が生じた膵炎のことで、原因としては以下が大きくあげられます。・アルコール・胆石症・その他(特発性、ERCP後、高TG血症、膵胆管合流異常症等)

病院でも膵炎の場合は当初はいきなりは投薬はせず、その原因の究明(癌とか他疾病由来)精査や、食断ちと補液を継続しながら観察しながら慎重投薬をいたします。

または血糖コントロールを必要とするケースもありますので、最初は特に慎重を要する疾病と言えましょう。

某日、急性膵炎の時に柴胡桂枝湯を推奨という記事を見ましたが、急性期の場合には病院での治療が優先されます。

つまり増悪期を脱し慢性型に移行している場合に、おすすめしています。
主な自覚症状としては、

・顕著な左肩のこり
・左側の背部圧痛
・足冷え
・左側腹筋の緊張(いつも硬いつっぱり感)
・頭痛をよく訴える
・便秘傾向(時々)

・・ということで、

さらに以下のことにご留意して頂くことになります。

・日々漫然とビール飲酒
・油濃い料理
・ストレス(当人は私に原因があると。。汗)
・その他、お付き合いなど

結局、タバコやビールを断ち、できれば食事を和風(栄養指導)に変更するな努力と工夫が大切です。

※基本的には「断酒」です。できますか?
よくお問合せを頂く漢方処方と製剤は・・

●四逆散(ウチダ和漢薬)原末タイプ(しぎゃくさん)

●四逆散(杉原商店)原末タイプ(しぎゃくさん)

●延年半夏湯(小太郎漢方)エキス細粒タイプ(えんねんはんげとう)

延年半夏湯(えんねんはんげとう)は、元来は慢性胃炎の方剤として著名ですが、症状が酷似している慢性型の膵炎にもよく応用できる優秀な処方です。

近年に至っては、一般用医薬品の漢方市場においては人気処方の一つとなっており、例えば適証であれば慢性胃炎、十二指腸潰瘍、慢性膵炎などの患者様にご紹介できます。

左肩の重だるさ、左胸背にかけてのなんとも言えない牽引痛の改善は特筆されます。

【製剤について】

小太郎さんから飲みやすいエキス細粒剤が発売されています。
効能・効果は慢性胃炎、胃痛、食欲不振のみで、さすがに一般医薬品ですので、慢性膵炎の適応は取得しておりませんが、応用は充分可能と思います。

延年半夏湯エキス細粒G「コタロー」は慢性胃炎の漢方薬のひとつで,足が冷える,背中が痛くてだるい,肩がこる,みぞおちがつかえて痛いなどを訴える時に用いるとよいといわれています。特に,足冷え以外の症状は,胃があるからだの左側に出ることが多い。このような条件を投与目標にして用いると,胃痛や胃炎に奏効する漢方薬です。
プロたん

本名:遠藤啓太/屋号:早雲/プロドラッグ代表取締役/薬のプロたん・管理薬剤師/腑侶鍛漢方医学研究所・所長/昭和24年生/元病院薬剤師/東京都青梅市現住/趣味:古代史研究・神道研究・ネット散策・知らない町ウォーキング・写真・バイク・男の料理等/健康管理:西洋医学+東洋医学+漢方医学にて養生/悪性胸膜中皮腫(アスベスト被曝)を患い闘病中/座右の銘:日1日が余生

スポンサーリンク